宝くじのユニットと売上の関係

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1等が複数本ある宝くじがあります。

宝くじのユニットとはでご説明したように、

でしたね。
1等が5本ある宝くじは、1ユニットに5本の1等があるということです。

でも、みずほ銀行発表の情報を見るとややこしく思えてしまうのです。

結果として、1等の当選番号を見ると…

「1等は100本出すって発表したじゃないか！たったの5本しか発表されないぞ！」
これはお分かりのように、

…という意味です。だから、1等の当選番号は5本のみで良いのです。
難しい言い方をすれば、演繹(えんえき)的に発表されると混乱しますが、帰納法ように説明されると理解できると思います。

しかし。
ここからは、現実的なお話です。
ドリームジャンボ宝くじ2020(第84回全国自治宝くじ)では1等・前後賞合わせて5億円を12本出すと発表しています。

これはもっと言葉を足せば「12ユニット(＝1億2,000万枚)ぜ～んぶ売り切れば1等は12本出るよ」という意味です。
1等は1ユニットの中に必ず1本入っています。
悪く言えば、1等は1ユニットの中に1本しか入っていません。

だとすれば、

つまり1ユニット(＝1,000万枚＝30億円の売上)しか売れなければ1等は1本のみしか出ません。
売上0円なら、1等は1本も出ません。
逆に当初の12ユニット発売に反して20ユニット売れれば、1等は20本も出るのです。

しかし、近年では宝くじの売上が低迷し、実際はこんなには売れません。
令和元年のドリームジャンボ宝くじでは、当初13ユニット(＝1等13本)発売の予定に対して284億円しか売れていません。
284億円とは、ジャンボ宝くじは1枚300円なので、9ユニット(1ユニット30億円×9＝270億円)＋14億円しか売れていません。
つまり、当初発表の「1等13本！」ではなく「1等9本(あるいは10本)」しか出ていません。

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